床暖房の問題点

室内に暖房機器の本体が置かれないのでインテリアに影響を与えず、対流が起きないためハウスダストの舞い上がりを防げるという点が人気の要因のようです。床暖房は温風器などとは異なり、床面からの放射による暖房で、頭寒足熱型の理想的な暖房方法と言えます。人は足の裏で体温調節をしているので、熱を逃がす部分を過度に温めてしまうと熱が逃げられず、体に負担をかけてしまうことになります。しかし部屋全体が温まらない、ということから、床暖房は本当に快適なのか?という疑問の声も出ているようです。

足の裏は床にもっとも長く接している部分ですが、体の余計な熱を外へ逃がすという大切な役目を果たす部分でもあります。床暖房を使って部屋全体を温めようとすると、それなりに問題が出てきます。床と壁、天井が部屋の空気と同じ温度であれば、どこにも熱が奪われることがない、ということです。

床暖房は広い床面を温水や電気によって比較的低温度で温める「低温輻射暖房」のことです。徹底的に場所による温度差が生じないようにするなら、輻射熱による全館冷暖房が理想的なのかもしれません。足元にちょうど良く感じる温度では、部屋全体はとても温まりません。

部屋全体を温かくするためには、床と壁、天井も同じ温度であれば、床だけを特別高い温度に設定しなくてもよく、快適な環境になります。床の輻射熱を使って部屋全体を温めようとすると、どうしても床の温度を高く設定しなくてはなりません。今、暖房と言うと床暖房が人気のようです。